静岡大学 関朋宏 研究室

関朋宏 研究室

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NEWS

2024-08-08

カバーアートがChem. Sci.誌の表紙絵に採用されました

先日、Chemical Science誌に採択された論文に関して、カバーアートが表紙に採択されました。
今回、YAPさんに依頼をして(今回が初)、素敵な3D画像を作っていただきました。

カバーアートへのリンク
https://pubs.rsc.org/en/content/articlelanding/2024/sc/d4sc90154a

 


2024-07-31

院試壮行会

大学院試験を受けるB4の学生の壮行会を行いました。
3時間の食べ飲み放題。季節外れのもつ鍋を食べながら、たくさんお酒を飲んでおなか一杯になりました。
明日から勉強頑張ってください。成長して戻ってくるのを待ってます。


2024-06-16

第45回光化学若手の会~世話人・受賞・タクシー担当

6月14日~16日に伊豆山研修センターで行われた第45回光化学若手の会に参加しました。
今回、関が世話人となって明治薬科大学の木村先生と京都大学の山内先生とともに、準備をしました。
関研からはM2の岡田君と斎藤君、M1の石川君と矢野君の4人が参加しました。
2日目にポスター発表を行い、矢野君が優秀ポスター発表賞を受賞しました(博士学生の受賞が多く、修士の受賞は他に1人のみ)。
準備や当日の運営など、大変でしたが無事に終われてよかったです。
学生のみんなは、炎天下の中、タクシー移動の誘導の大役をこなしてくれました。
全ての参加者にあらためて感謝いたします。


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RESEARCH

本研究室では、刺激応答性の分子材料の開発を行います。特に分子結晶や液晶・ゲルなど集合する有機分子や錯体を研究対象としています。これまでに知られていない応答性を明らかにし、分子の持つ未知の機能を世の中に提案することを目指し研究を行っています。

刺激応答性を示す分子材料

有機化合物や錯体などの分子が集合し結晶や液晶として組織化すると、分子単独の場合とは異なる物性や性質を示す。これは、分子が分子間相互作用を介して集合し、相互作用の種類や方向性、強さによって電子状態が影響を受け変化するためである。すなわち、分子は集合することで、集合状態に特徴づけられた物性・性質を示すようになる。また、温度変化、光照射、物理的な応力の印加、など、分子材料に何らかの刺激を与えることで、分子の集積状態、配列様式が変化することがある。その結果、分子材料は様々な物性・性質の変化(応答)を示す。我々はこのような分子材料のもつ刺激応答性に着目して、研究を行っている。

スケールギャップの橋渡し

分子材料に対して、物理的な応力を印加すると、発光色の変化、電気伝導特性の変化、集合様式の不斉環境の切り替わり、といった応答を示すことを、これまでに明らかにしてきた。この応答の要因は、実験者によってなされるマクロな外部刺激が、ミクロな分子配列や分子間相互作用のパターンに影響を与えた結果である。我々の研究では、ミクロな分子配列を正確に決定することにこだわり、マクロな刺激に対してどのような影響を受けたのかを明らかにすることを目指している。マクロとミクロを橋渡し、応答原理の理解と未来に向けた材料設計指針の提案を目指している。

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Publications

2024

85. Benzodifuranone Crystals with Solid-State Emission Arising from the Introduction of Bulky Substituents,
T. Seki, T. Okada,
Chem. Eur. J., 2024, 30, 53, e202402622
DOI: 10.1002/chem.202402622.
cover art
84. Preparation of intrinsically fragile bent crystals,
T. Seki, S. Kobayashi, R. Ishikawa, K. Yano, T. Matsuo, S. Hayashi,
Chem. Sci., 2024, 15, 12258–12263
DOI: 10.1039/d4sc02918f.
cover art
83. Mechanochromic aromatic hydrocarbons that bear one simple substituent,
T. Seki, K. Hattori,
RSC Adv., 2024, 14, 11, 7258–7262
DOI: 10.1039/d3ra08519h.

2023

82. Functional Molecular Crystals from the Arylation of a Halogenoplatinum Complex: Stimuli-Responsiveness, Comproportionation, and π-Bridged Dimerization,
T. Seki, D. Korenaga,
Chem. Eur. J., 2023, 29, 62, e202302333
DOI: 10.1002/chem.202302333.
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