静岡大学 関朋宏 研究室

関朋宏 研究室

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NEWS

2025-04-11

歓迎会2025

4月から新しく配属された学生の歓迎会を行いました。
先輩たちとたくさんお話しでき、仲良くなれたと思います。


2025-03-29

日本化学会 第105春季年会(2025)

3月26日~29の4日間、関西大学千里山キャンパスで行われた第105春季年会に参加しました。
M1の学生3人がオーラル、B4の学生1人がポスター形式で研究成果を発表しました。
今年度の締めくくりとして、立派な発表をしてくれました。


2025-03-14

送別会2025

3月で卒業する学生の送別会を行いました。

4月から社会人としてのご活躍、楽しみにしています。


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RESEARCH

本研究室では、刺激応答性の分子材料の開発を行います。特に分子結晶や液晶・ゲルなど集合する有機分子や錯体を研究対象としています。これまでに知られていない応答性を明らかにし、分子の持つ未知の機能を世の中に提案することを目指し研究を行っています。

刺激応答性を示す分子材料

有機化合物や錯体などの分子が集合し結晶や液晶として組織化すると、分子単独の場合とは異なる物性や性質を示す。これは、分子が分子間相互作用を介して集合し、相互作用の種類や方向性、強さによって電子状態が影響を受け変化するためである。すなわち、分子は集合することで、集合状態に特徴づけられた物性・性質を示すようになる。また、温度変化、光照射、物理的な応力の印加、など、分子材料に何らかの刺激を与えることで、分子の集積状態、配列様式が変化することがある。その結果、分子材料は様々な物性・性質の変化(応答)を示す。我々はこのような分子材料のもつ刺激応答性に着目して、研究を行っている。

スケールギャップの橋渡し

分子材料に対して、物理的な応力を印加すると、発光色の変化、電気伝導特性の変化、集合様式の不斉環境の切り替わり、といった応答を示すことを、これまでに明らかにしてきた。この応答の要因は、実験者によってなされるマクロな外部刺激が、ミクロな分子配列や分子間相互作用のパターンに影響を与えた結果である。我々の研究では、ミクロな分子配列を正確に決定することにこだわり、マクロな刺激に対してどのような影響を受けたのかを明らかにすることを目指している。マクロとミクロを橋渡し、応答原理の理解と未来に向けた材料設計指針の提案を目指している。

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Publications

2025

87. A Platinum Complex Capable of Forming a Crystal Containing Two Distinct Molecular Arrangements,
T. Seki, A. Yano,
Eur. J. Inorg. Chem., 2025, , e202400793
DOI: 10.1002/ejic.202400793.
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2024

86. Luminescent Mechanochromism of a Platinum Complex with Four Monodentate Ligands Governed by Intramolecular Interactions Between Ligands,
T. Seki, R. Ishikawa,
Chem. Eur. J., 2024, , e202404241
DOI: 10.1002/chem.202404241.
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85. Benzodifuranone Crystals with Solid-State Emission Arising from the Introduction of Bulky Substituents,
T. Seki, T. Okada,
Chem. Eur. J., 2024, 30, e202402622
DOI: 10.1002/chem.202402622.
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84. Preparation of intrinsically fragile bent crystals,
T. Seki, S. Kobayashi, R. Ishikawa, K. Yano, T. Matsuo, S. Hayashi,
Chem. Sci., 2024, 15, 12258–12263
DOI: 10.1039/d4sc02918f.
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